計測信号と映像を同時収録できる車載向けデータロガー・レコーダーシステムです。
概要
本製品は、NI LabVIEW・CompactDAQ(cDAQ) / CompactRIO(cRIO) プラットフォームによる複合データロガーです。複数種類の信号計測と映像収録を同時に行う事が出来ます。
車載用途・車両ベンチ用途を始め、多用途のデータレコーダーとしてお使い頂けます。
同期計測(例:アナログとCAN)・計測トリガーを始め、デジタル通信機器との接続/制御・外部システムとの連動等のカスタマイズも可能です。
本データロガーはオプションにより集録データを3G/LTE通信等を用いて転送することができます。
遠隔地で集録中のデータをリアルタイムで閲覧したり、分散された複数システムの管理を容易にします。
例えば・・・
○テストコースやフィールドテストで複数走行中の車両の集録データを閲覧・管理できます。
→データロガーとの双方向通信も可能なため、ECUパラメータのセットアップ、
計測パラメータの設定を遠隔地から行うことができます。
→現在の走行状態をCANや各種計測データを転送、
リアルタイムで閲覧することでドライバーと情報を共有することができます。
→ドライバーの戻りを待たずにデータを取得・解析し、
走行テストのリトライやパラメータを変更を検討できます。
→ECUパラメータの確認や機器のエラー診断等を遠隔地から
リアルタイムに行うことができます。
以上のように、通信可能なデータロガーを用いることで、計測以外の工数の削減・人為的ミスや故障のリスクを低減します。
セキュリティを確保したクラウドサーバー、ファイル共有システムも弊社からご提供する事が出来ます。
特徴
cDAQプラットフォームによる同時・高精度信号計測
信号計測用インタフェースとして、NI cDAQプラットフォームを採用しています。
電圧・加速度・CAN・ひずみといった計測モジュールを組み合わせ、用途に合わせたデータロガーを構築可能です。
例えばアナログ電圧計測では、16CH・32CHといった多チャンネルを収録できるモジュール、4CHを同時AD変換可能でチャンネル間絶縁されたモジュールなどを組み合わせることが出来ます。
詳細については、NI CompactDAQとは?(日本NIサイト内)をご覧下さい。
カメラ映像収録
防水対応カメラ、吸盤やフレキシブルアームでの取り付けが可能な小型軽量カメラなどをご用意可能です。
車外風景はもちろん、メーター類やナビ画面、タイヤやサスペンションなど車外部品の挙動、ドライバーが操作する様子などを、同時に録画が可能です。
一般に普及しているNTSC・GigE Vision・USB 3.0 Visionカメラ等に対応します。
お手持ちのビデオカメラ(ハンディカム)や、車両の車外モニターカメラを組み合わせることも出来ます。
GPSアンテナ、RF収録など更なる拡張性
計測ソフトウェアとしてNI LabVIEWを使用していますので、更なる拡張が可能です。
GPSアンテナは標準で3m精度(WAAS)・5Hz収録タイプですが、より高性能なタイプへ変更も可能です。
高精度タイプを用いれば車線(通行帯)の判別も可能となります。
NI DIAdemによる解析・レポート作成、お手持ちのソフトウェアとの連携
計測した信号は、標準でCSV形式及びTDMS形式での保存が可能です。
他のフォーマットについても、用途に合わせ対応が可能です。
12V・24V・AC100Vのマルチ電源対応
電源は乗用車で一般的なDC12Vはもちろん、大型車のDC24Vや、ベンチ環境で使用するためにAC100Vにも対応しています。
低消費電力設計により、DC12V/24Vはシガープラグを差し込むだけの簡単接続。面倒なバッテリー直結配線は不要です。
手元操作が可能な有線リモコンもご用意
オプションの有線リモコンを使用すれば、収録のスタート・ストップや、収録中データへフラグを残す操作を手元で行う事が出来ます。
セキュリティクラウドサーバー、ファイル共有サービス
安価でセキュリティを確保したクラウドサーバーにより、ファイル共有システムをご提供可能です。
国内・海外問わず対応可能です。(一部地域を除く)